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2019-12-17 16:32

専門家に相談! 犬のしつけ・お悩みQ&A「トイレ編」

レオ&レアのお客さまのワンコに関する気になる疑問やしつけ・お悩みを、専門家の先生にズバり解決してもらおうというコーナー「専門家に相談! 犬のしつけ・お悩みQ&A」。

今回は、愛犬のお悩みNo.1「トレイの失敗」に関する質問です。環境、年齢、多頭飼い(年齢差、性別)などで原因が異なるトイレの失敗について、ドッグトレーナーの大谷さんにズバり答えていただきました。


お悩みに答えてくれるのは、、
ドッグトレーナー 大谷幸代さん

大学在学中にイギリスへの短期留学を経験し犬とのライフスタイルを学びペットビジネスの世界へ。20年以上にわたり生体販売、トリマー、トレーナー、店舗開発、成田空港内ペットホテル開業にと従事。現在は3匹の保護犬と1匹の保護猫をパートナーにペット用品の開発、コラム執筆、専門学校講師として活動中。

今回の質問一覧
1. 新たにワンコを迎えてから、先住犬がトイレを失敗するようになりました
2. タイルカーペットを敷いてからトイレを失敗するようになりました
3. 外でしかトイレをしてくれません
4. おしっこはできますが、ウンチがなかなか成功しません

質問1
新たにワンコを迎えてから、先住犬がトイレを失敗するようになりました

わが家の愛犬(チワワ-の7ヶ月)は、以前はちゃんとトイレで用をたしてたのに
もう一匹チワワを飼ったとたんにトイレには見向きもせず家中のあちこちで大も小もするようになり、困り果ててます。いくらトイレに連れて行っても無駄で人の見えない所で用たしします。何かいいトイレトレーニングの方法はありませんか?

回答:

愛犬にとって新たな家族が増えることはとても望ましいことです。まだまだ遊びたい盛りの7カ月の子犬にとってしつけ、社会化、発育と様々な観点で素晴らしい効果を期待できるでしょう。
しかし一方で、7カ月は愛犬自身の自我が確立される時期でもあります。人間であれば中学生くらいの年ごろ。住み慣れた我が家で自分のテリトリーを主張したい、家族の愛情を独占したい、おもちゃ、ベッド、食事と常に自身が優位に立ちたい、独占したいと考えるのも無理はありません。

お悩み解決には、犬のオシッコには2つの種類があることをまずは理解してあげましょう。1つは余分な水分を排泄するためのオシッコ、もう1つは自分のテリトリーや所有をアピールするためのマーキングです。マーキングはオスだけでなくメスにもみられる行動です。
今回、新たな家族が増えたことで、愛犬なりに自身の存在や優位性をアピールするためにあえて室内の様々な箇所でマーキングをしていることが考えられます。

マーキングは叱る、ご褒美を与えるという方法では残念ながら解決できません。
可能であれば今後の愛犬達のトイレは完全屋外型に切り替えることをおすすめします。トイレは庭や散歩へ連れ出した時に済ませるという方法です。これまで使っていたトイレトレー、シーツはすべて片付けます。室内にどちらのマーキング跡、排泄臭も残さないことを徹底しましょう。

今後は寝起き、食事の直前、遊びやシャンプーの後というタイミングで屋外に連れ出しトイレを済ませます。新たに迎えた犬と2匹で室内のテリトリー争いが起き、それぞれがマーキング競争をし始めてしまう前に、トイレの場所、習慣、タイミングをみなおしてあげてください。

そもそも多頭飼いの方がマーキングを予防することは可能ですか?
最初から正しいしつけができていれば、マーキング癖は予防できたのでしょうか。

オス同士の多頭飼いの場合、それぞれの成長や老化による立場の変化から突然にマーキング行為が始まるケースもあります。必ずしもしつけだけで完全にコントロールできるものではありません。万全を期すには室内ではマナーベルトの着用をおすすめします。

また生後一年未満のタイミングで去勢避妊手術を施すことで、成長に伴う縄張り意識が芽生えずマーキング予防につながる可能性もありますが、必ずしもすべての犬に当てはまるものではありません。

質問2
タイルカーペットを敷いてからトイレを失敗するようになりました。

1歳4ヶ月のカニンヘンダックスなんですが、関節の為にと思ってタイルカーペットを敷きました。それまでトイレの失敗はほとんど無かったのですが、タイルを敷いてからタイルの上に粗相をする事がとても多くなりました…どうしたらいいでしょうか?

回答:

ダックスは特徴的な体形から高齢になるにつれて様々な骨格のお悩みを抱えがちです。まだ2歳未満と若く健康なタイミングから、生活環境の見直しを図ることはとてもすばらしいですね。

ただ家族の想いとは裏腹に、想定外の問題が起こることは決して珍しいことではありません。特に好奇心旺盛なダックスならばなおさらです。

犬は自身のトイレの場所を足裏の感触で認識するといわれています。これまでトイレシーツの感触を愛犬なりに理解し、家族とのトイレのルールを守ってきたのでしょう。
今回、タイルカーペットを敷いたことで、これまで感じたことのない感触が現れたこと。

またタイルカーペットに興味本位でトイレをしてみたところ、吸収性が高く自身の足や体が汚れなかった、トイレを済ませた途端に家族が大騒ぎをしたり、駆け寄ってきてくれた・・・などまだまだ遊びたい、甘えたい盛りのダックスならではの喜びや充足感を抱いてしまった可能性があります。

これは愛犬が間違ったルールを習得してしまったにすぎません。解決するには、再度、子犬の頃と同じ手順でトイレのしつけを繰り返してあげましょう。トイレトレーをフチのある形状に変えたり、サークルで囲んでもいいでしょう。正しいトイレの場所がどこなのかを明確に愛犬に認知させます。その上、食欲旺盛なダックスの特性を生かし、正解した場合はオヤツのご褒美もあると効果的です。

ダックスは大変知能が高い犬種ですから、自分自身が誤った行動をしていること、家族の想いは十分に理解できています。解決にはさほど長い期間は要さずに済むでしょうから、気軽に向き合い、しつけの再スタートをきってあげましょう。

質問3
外でしかトイレをしてくれません。

外でしかトイレをしてくれない為、雨の日は散歩に行けなくうんちをしません…どうしたら家でしてくれるようになりますか?

回答:

このようなお悩みは実に多く寄せられます。天候や家族の体調、忙しい毎日の中で、毎日の散歩を負担に感じるのは当然のことです。
ただ犬にとってトイレの場所はとても重要で、その習性から簡単に切り替えることが出来ないということも理解してください。

犬は本来とてもきれい好きな動物です。その背景には、自身の排泄物の臭いが住処に充満していたり、自身の体についていることで、天敵に居場所を察知され、身の危険につながるからです。
日々生活をする場所、室内、お気に入りのベッドがある場所、食事をする場所、家族のいる場所で排泄をしたくないと考えるのは当然のことです。

屋外でのトイレは、家族のしつけによる成果ではなく、犬自身がその習性から自然と行っている行動です。愛犬の行動を習性、本能レベルでリセットさせるのは想像以上の根気と期間を要します。屋外でしかトイレをしないという愛犬のこだわりは決して単なるわがままではないので、原則はその習慣を受け入れ、理解してあげましょう。

とはいえ、愛犬や家族の体調や生活を理由にやむを得ず屋外へ連れ出すことができない場合もあります。その場合は、愛犬のトイレのタイミングに合わせてサークルへ移動させ、トイレを完了するまでサークルで過ごさせるという手法があります。

ただこの手法は、愛犬自身になぜサークルで過ごしているのか? どうすればサークルから出ることが出来るのか? を理解させるところからしつけを始めなければなりません。犬は半日でも数日でもトイレを我慢することもあるので、家族との根比べになるでしょう。

トイレを屋内で済ませたいという場合は、生後1,2か月の時点でしつけを徹底すること、またその後の屋外のトイレを制限することで成果を期待できます。トイレのお悩みはなかなか家族の想いと合致しない部分ですが、ここは犬の習性として理解してあげてほしいところです。

質問4
おしっこはできますが、ウンチがなかなか成功しません。

10ヶ月のヨークシャテリアです。おしっこはできるのですがウンチが成功しません。おしっこはできるとご褒美にボーロをあげます。ウンチは3回に一回は成功です。匂いを嗅ぐのですが何故か手前でしたり、絨毯やフローリングでしたり。気は小さいです。怒らないように無言で始末してますがなかなかできないので悩み中です。3歳になる同じヨークシャがいますが仲良くしてます。3歳のこの頃には失敗もなく出来てたので焦ってしまいます。

回答:

家族だからこそ、守ってもらいたい生活のルールがあるのは当然のことです。
犬にはそれぞれにトイレへのこだわりや習性の差異があります。

多頭飼いだからこそ、個性を理解し、それぞれの体質や習性に沿った対処法を講じてあげましょう。

ヨークシャテリアは大変知能が高く、しつけの覚えも早い犬種です。たとえ10カ月であってもトイレのルールは理解できているでしょう。にもかかわらず失敗を繰り返してしまう理由は排便時の無意識の行動が考えられます。

日ごろの食事で無意識ながらも摂取水分量が不足してしまうことでこのようなお悩みが起こることがあります。本来摂取すべき水分が不足すると胃腸の動きが悪くなり、便秘が起こります。便秘が起こることで、スムーズな排便が出来ず、排便時に必要以上に強く長い時間力み、自分の意思とは関係なく広範囲を動き回ってしまうことがあります。

まだ子犬で胃腸や筋肉も発育過程にあるのでなおさら排便時に力んでしまうのでしょう。排便時の行動や便秘の程度には個体差があり、2匹の様子に違いが起こるのも当然です。

かといってトイレの場所やしつけは、曖昧には出来ないものです。今後はトイレトレーをフチの高いものに変えたり、サークルで壁面を作るなどの工夫をして、トイレの範囲を明確に愛犬に伝えてみてください。次第に先住犬の真似をして、正しいトイレの範囲で収まることが出来るようになるものですよ。

合わせて日々の水分摂取量の不足を補うために、水分量の多い野菜をトッピングしたり、ドライフードはふやかしてから与えるなどの方法も取り入れてみると排便困難の解消につながる可能性もあります。

愛犬が抱えているお悩みの原因を見つけることで、必ず解決できるはずです。

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