【獣医師監修】病院にいく目安は? 犬の目ヤニの原因と症状

健康2018年12月7日by 松田康良先生
目頭に指をあてて瞬きをするかチェック

気になる犬の目ヤニ。実は、歯周病などの病気が隠されているサインかもしれません。日々様々な悩みを抱える犬の診察を行う獣医師・松田先生に、目ヤニの症状や原因を教えてもらいました。

目から涙が溢れ、目の周りが常に湿っている。変色しているといった症状が気になる方は、涙やけについての記事をご確認ください。

病院に行く目安となる症状

健康な犬も目ヤニはでます。病院に行くべきか目安となるポイントは以下の通り。当てはまる場合は病気が隠れている可能性があるため、獣医師さんの診察を受けることをおすすめします。

  • 膿のようにドロっとしている
  • 黄色や緑色をしている
  • 拭き取っても、いつの間にか目ヤニが出ている

目ヤニが発生するプロセスの一つとして、ドライアイが挙げられます。ドライアイは涙の量が減ったり、全くでなくなったりする病気です。色々なタイプのドライアイがあり、原因は神経の異常や免疫異常、涙の構成成分のバランスが崩れたことによるものなど多岐にわたります。

目頭に指をあてて瞬きをするかチェック

耳の異常が周囲に波及すると、顔面の神経の異常によって、瞬きができなくなる、あるいは、回数が減り、涙が少なくなって目ヤニが出てきます。目の前に指を当てても瞬きをしない場合は、これが疑われ、ひどくなると感染を引き起こし、角膜に傷ができ穴があきます。

また、目に傷ができていると細菌が繁殖して炎症を起こし、目ヤニの発生につながります。

健康な犬の目ヤニ

健康な犬でも、起床時には目ヤニがついていることがあります。これは寝ている間は、瞬きの回数が減るためです。正常な目ヤニは、ゴミやホコリが固まった黒や、目の分泌物や老廃物が含まれた茶色のもの。また目ヤニの色が、白・グレーの場合、目の病気の初期症状の可能性があるため、経過 を観察する必要があります。

目ヤニがでる原因

①目の疾患(結膜炎・角膜炎・角膜潰瘍・ドライアイなど)

目ヤニの原因になる病気として多いものは下記が挙げられます。

  • 結膜炎
  • 角膜炎・角膜潰瘍
  • ドライアイ

上の二つは、細菌・ウィルスの感染や、異物の混入、逆さまつ毛などによって、結膜や角膜が刺激されて起きる炎症です。初期は、白っぽくサラサラとした水状の目ヤニですが、悪化すると菌が繁殖し、黄色や緑色がかった目ヤニへと変わっていきます。白目には充血が見られます。トイプードルはとくに結膜炎が現れやすいため注意してあげてください。また、一概にはいえませんが、白っぽい目ヤニは、ブドウ膜炎、白内障、緑内障が疑われることもあります。

その他、ワンちゃんを外で飼っている場合は東洋眼中という虫に寄生されて目ヤニが発生していることがあります。東京23区以外では少なくない症例です。

②目以外の疾患(歯周病、リンパ種、子宮蓄膿症など)

目ヤニの原因は、目の病気によるものに限りません。歯周病や、ブドウ膜炎を引き起こす全身の疾患(リンパ腫や、子宮蓄膿症。また、トキソプラズマなどの感染症)が遠因となっていることがあります。この場合の目ヤニは、目にまで炎症が起きることで発生している状態なので、目だけを直しても根本的な解決に至らないことがあります。

目は全身の状態を映し出す鏡のようなもの。目の病気を疑ったら早めに動物病院を受診しましょう。

※個別の診断は必ず獣医師に直接してもらうことをおすすめします。

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記事執筆&監修:
松田康良先生獣医師

2007年獣医師免許取得。シートン動物病院に勤務する傍ら、東京農工大学付属動物医療センターで特任助教を務める。かつては犬・猫・ウサギの目を重点的に治療する東京ウェスト動物病院に勤務し、二次診療施設である日本獣医生命科学大学動物医療センターで研修医もしていた。ノルウェイジアン・エルクハウンド1頭と猫4匹と暮らす。

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