愛犬と一緒に楽しめるアウトドアアクティビティのひとつであるキャンプ。WANTIMSEでは「犬連れキャンプに挑戦したいけど、どんな準備をしたらいいの?」とお悩みのご家族向けに、必要な心構えや事前準備を2回に渡って解説します。
第1回 <インストラクター監修>犬連れキャンプの心得と準備 ◀︎この記事
第2回 <災害時にも活躍>わんキャン便利グッズ紹介 ◀︎5/26公開予定
この記事では、初めての犬連れキャンプに向けて必要な心構えやキャンプ場での立ち回り方を7つのポイントにまとめて紹介します。監修は、公認オートキャンプ・インストラクターで愛犬家の田中りかさんです。
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2017年に青森県でキャンプデビュー。愛犬の銀次郎くんと百之介くんを連れ、北は青森から南は静岡まで様々な地域でソロキャンプを楽しんでいる。ワンコ連れのキャンプは年間約30泊にのぼる。幼少期からワンコに囲まれ育った愛犬家で、個人でオーダーメイドのリードや首輪の制作も手掛けている。
その① 1〜2ヶ月かけての「練習」
優れた嗅覚や聴覚をもつ犬は、普段と異なる環境でのお泊まりにストレスを感じます。テント泊では周囲を人が歩く音、風、虫の音など想像以上に騒音があり、怖がりだったり神経質なタイプのワンコは不安になりやすいです。
また、昼と夜、テント内とテント外で寒暖差が生じるため、住み慣れた家での生活と比較し温度変化が激しいため慣れておく必要があります。今年3月のキャンプでは、昼間に20度まで上がった外気温が、明け方にはマイナス1度まで下がったことも。
これからワンコとキャンプに挑戦してみようと考えている方は、事前にデイキャキャンプや車中泊、犬OKのコテージやグランピングなどで練習をおこない、騒音や温度差に慣れさせ、愛犬の表情や反応を見ながらキャンプデビューの時期を探るとよいでしょう。
田中さんの愛犬・銀次郎くんの場合は、初キャンプの1~2カ月前から目的地と同等の標高の場所で、1泊2日の車中泊を隔週でおこない「練習」したそうです。
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その② トラブル多発!?無駄吠え対策
愛犬が無駄吠えをしてしまうようであれば対策してからキャンプに挑戦しましょう。犬の鳴き声はとてもよく響くので、周囲に迷惑をかけてしまったり、共鳴で他のワンコも吠え始めてしまったりでトラブルになることがあります。
練習段階で愛犬が吠える場所や物、音などのパターンを把握し、苦手を避ける方法を見つけましょう。キャンプ場では、テントや車に入れたり、散歩に連れ出すなど注意を逸らせることで対処することが多いです。
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その③ トイレ対策
排泄物は思った以上に異臭を放つため、キャンプサイト内に放置すると他のお客様へ迷惑がかかります。排泄の際は十分量の水で流し、ウンチは拾うという飼い主の基本姿勢はもちろんのこと、「トイレシートなど、決まった場所でトイレを済ませる」「屋外ではトイレをしても大丈夫な場所まで我慢する。」といったトレーニングが事前にできていれば、想定外の場所での粗相も防げて安心です。
公共スペースでのマナーはもちろん、テント内で寝袋やシートに粗相をしてしまうと後処理が大変なため、オムツの着用に慣れさせることもデビュー前の準備としておすすめです。
オムツの付け始めは、たいていのワンコが無理矢理はずしたり、ビリビリに破いてしまいがちなため、愛犬にぴったりのサイズのオムツを購入し、短時間の着用からトレーニングを始めましょう。
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その④ 呼び戻し・マテ・ハウスなど基本のしつけ
家族がテントの設営に夢中になっている間に愛犬の所在が分からなくなるケースがあるなど、思わぬ事故や事件につながる可能性もあるため、キャンプ中の放し飼いは厳禁です。
キャンプ中は愛犬から目を離さない、目が離れてしまいそうなら車の中で待機させるなどの対策が重要ですが、もしもの場合に備えて迷子札の装着や呼び戻し・マテ・ハウスなど最低限のしつけはおこないましょう。
その⑤ ワクチンや予防接種
国として接種が義務づけられている狂犬病予防接種はもちろん、キャンプ中は山や川などに数多く生息するリスやネズミやの糞尿に触れる可能性もあるため、伝染病感染防止のため8種の混合ワクチンの接種を推奨します。
キャンプ場と併設するドッグランによっては摂取証明書の提示が義務付けられている事もあるため、事前に確認しましょう。スマホに証明書の写真を保存しておくと、キャンプの荷物に原本やコピーがまぎれることなく提示できるため便利です。
その⑥ ノミ・マダニ対策
川辺や山奥に多く生息するマダニや、犬に寄生して吸血し、皮膚炎など様々な病気を引き起こすノミなど、自然環境は危険がいっぱいです。愛犬に合ったタイプのノミ・マダニ予防薬を使用し対策をおこないましょう。
夏場は犬用の虫よけスプレーや、冷却機能のある洋服の着用で対策すると更に安心です。おむつと同じく、洋服も普段の散歩や自宅で練習し、着用に慣れてからキャンプに出かけましょう。
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その⑦:ワンコにも、子供と同じぐらいの配慮を
以前、ファミリーキャンパーが連れていた犬がテントから少し離れた木に係留されていました。最初のうちは子供がワンコと遊んでいたのですが、両親がテントに入ると子供もテントに入ってしまい、ワンコが寂しそうにテントを眺めている光景を目にしたことがあります。
せっかくの家族でのキャンプですから、係留していたとしてもワンコから目を離さず、常に一緒に楽しむことを忘れずに一緒の時間を過ごしましょう🙌