【インストラクター監修】大自然でリフレッシュ!犬とキャンプの魅力とは?

ライフ2021年9月9日by レオレアスタッフ
プロフィール:
田中りかさん田中りかさん一般社団法人日本オートキャンプ協会 公認オートキャンプ・インストラクター

2017年に青森県でキャンプデビュー。愛犬の銀次郎くんと百之介くんを連れ、北は青森から南は静岡まで様々な地域でソロキャンプを楽しんでいる。ワンコ連れのキャンプは年間約30泊にのぼる。幼少期からワンコに囲まれ育った愛犬家で、個人でオーダーメイドのリードや首輪の制作も手掛けている。

トレッキングやボート、みんなで楽しむアウトドア料理など、様々なアクティビティで非日常を楽しむことができるキャンプ。全国各地に点在するキャンプ場へ足を運ぶ過程では、旅行気分も味わえます。暑さがひと段落するこれからの季節は、紅葉の美しい景観も期待でき、キャンプを楽しむベストシーズンといえます。人間だけでも十分楽しめるキャンプですが、ワンコも一緒だとその楽しさは倍増します。

この記事では、公認オートキャンプ・インストラクターの田中りかさんに、その魅力を教えていただきました。

きっかけは、「愛犬と一緒に旅を楽しみたい」という思い

銀次郎くん@ふもとっぱらキャンプ場
銀次郎くん@ふもとっぱらキャンプ場

Q.ワンコとキャンプを楽しむようになったきっかけを教えて下さい。

もともとひとり旅が大好きで、「行きたい!」と思うところがあれば国内・海外問わずフットワーク軽く足を運んでいました。とても充実した時間を過ごせていたのですが、旅行中は愛犬をペットホテルなどに預けなくてはならないのがいつも心残りでした。旅を楽しみつつも、「今なにしてるのかな~」と心配してしまうことがよくあったのです。国内ではペット可のホテルを探して一緒に出かけることもありましたが、割高になってしまう事と、ホテルありきの旅行になるため目的地が限られてしまうことが悩みでした。

そんな中で計画した東北地方への1週間程度の旅が、愛犬とキャンプを楽しむきっかけとなりました。期間が1週間と長期であることから、「銀次郎も一緒に!」と考えペット可のホテルを探していたのですが、当時はなかなか見つからなかったんです。銀次郎との旅を諦めかけていたときに、「もしかして、車を使えば一緒に旅ができるかも?」と考えたのが、キャンプを始めたきっかけです。東北地方で車中泊とキャンプの併用で過ごした1週間が、私と銀次郎のキャンプデビューとなりました(笑)。

キャンプデビューから4年。今ではすっかりアウトドアドッグ!キャンプデビューから4年。今ではすっかりアウトドアドッグ!

Q.初キャンプがワンコ連れ、かつ1週間の長旅とは、印象的だったのではないでしょうか。準備で大変だったことはありますか?

私も銀次郎も車中泊やキャンプが初めてだったこともあり、うまく新しい環境に適応できるかどうかが1番の心配ごとでした。突然1週間の長旅に挑戦するのはハードルが高すぎると考えたので、出発の1~2カ月前から普段と違う環境でのお泊まりに慣れるべく、「練習」をしました。具体的には、目的地のコンディションと同等の標高の場所を探し、1泊2日で車中泊をしました。隔週で数回練習したように記憶しています。

幸いなことに、銀次郎は練習時からスムースに新しい環境に馴染んでくれました。おっとりしてるもともとの性格もあいまって、過度な警戒もなく、車中でヘソ天で眠りについてくれたりしていました。その姿を見て、「これなら1週間の長旅も楽しめそう」と安心することができ、挑戦することに決めました。

これからワンコとキャンプに挑戦してみようと考えている方も、事前にデイキャンプや車中泊、犬OKのコテージやグランピングなどで練習をしてみて、愛犬の表情や反応を見ながらキャンプデビューの時期を探るとよいと思います。

テント泊の場合は、周囲を人が歩く音、風や虫の音で想像以上に騒音があります。怖がりだったり、神経質なワンコは不安になりやすいので、練習を通して少しずつ新しい環境に慣れ、無駄吠えをしてしまうようであれば対策を検討してからキャンプに挑戦するとよいと思います。ワンコの鳴き声はとてもよく響くので、周囲に迷惑をかけてしまったり、共鳴で他のワンコも吠え始めてしまったりでトラブルになることがよくあるためです。

Q.練習期間があったことで、落ち着いて長旅を楽しむことができたのですね。犬とキャンプの魅力はどんなところにありますか?

愛犬の新しい表情を発見することができたり、大自然の中で犬も人もリラックスできることが魅力ではないでしょうか?観光地は犬の同伴不可な施設が多いので、キャンプ場の近隣でトレッキングコースやアウトドアアクティビティが楽しめる場所を探し、銀次郎と足を運ぶようになりました。

銀次郎って、東京の自宅にいるときはしぶしぶ家を出て早めに帰ってこようとするような、どちらかというとお散歩嫌いのタイプなのですが、キャンプ中はとにかく楽しそうに走り回るんですよ。滝やトレッキングコースでは率先してぐいぐい前を歩いていきますし、すれ違った人たちと積極的に交流したりしています。少し急な山道を登って有名な木を見に行ったり、一緒に湖でSUPに挑戦したりしたことはとてもよい思い出となっています。

昼間は自然の中で走りまわって、くたくたになって夜はテントで眠る。子供の頃の夏休みを彷彿させるような新鮮な気持ちで、健康的にキャンプを楽しんでいます。

駆け回る銀次郎くん
駆け回る銀次郎くん

トレッキングやSUPは自分ひとりであれば絶対に挑戦することはなかったとおもうので、銀次郎がいてくれたおかげで自分自身も新しいリフレッシュの方法だったり、趣味を見つけることができました。

キャンプ中って時間の使い方がとても贅沢で、ゆっくりできる時間が多いので、本をゆっくり読んだり、個人でやっている犬向けのオーダーメイドリード・首輪をつくったりとリラックスして過ごしています。

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Q.現在も年間20~30回、ワンコと一緒にソロキャンプを楽しまれているそうですね。

そうですね、テントや車内がサウナのようになってしまい、熱中症の危険のある6月~9月中旬はお休みすることが多いですが、それ以外の季節は週末を中心にキャンプを楽しんでいます。愛犬と一緒に自由気ままに、好きな場所に好きなだけ滞在できるというのが魅力で、仕事の合間のよい気分転換になっています。キャンプ初日の大体のスケジュールは以下の通りです。

<前日>

車へ荷物の積み込みをしたり、食材の下ごしらえをしたりします。雰囲気を察した銀次郎がソワソワし始めるのも前日です。

<当日>

AM5:00~AM11:00

自宅からキャンプ場に移動します。1時間半に1回程度は30分ほど散歩休憩をとっています。

ワンコの酔い止めのため、目的地近くの最後の休憩場所で朝食をとっています。

AM11:00~PM1:00

キャンプ場到着!早速現地をワンコとお散歩し偵察します。

テント設営中はワンコは社内で待機してもらい、テントが設営できたらワンコはテント内でのんびり、私は残りの設営作業を続けます。

PM1:00~PM4:00

自炊でランチタイム!人が炊事場やトイレに行く際はワンコはテント内でお留守番です。テントを離れる際は出入口のファスナーがワンコに届かない位置で締まっているかを必ず確認し、安全を確認してからにしています。用事は手早く済ませるよう心がけています。

PM4:00~PM6:00

近くの温泉で入浴!入浴中はワンコは車でお留守番です。

PM6:00~

夕食、焚火、読書などで至福の時間を過ごします。

滝の前、マイナスイオンを浴びてリラックス
滝の前、マイナスイオンを浴びてリラックス

Q.累計100回を超えるワンコとのキャンプの経験をもとに、あったら便利なグッズなどあれば教えて下さい。

自分なりに色々と試行錯誤しながら今のスタイルに落ち着いたのですが、ここでは5つ、便利グッズを紹介したいと思います。

▶▷▶田中さん作の持ち物リスト(ALL)はコチラ

  • 光る首輪

夜の散歩で愛犬を見つけやすくするために便利です。キャンプ場は自然の中にあるため、照明が少なく暗いです。暗がりだと飼い主がワンコの行動を見落としてしまう事がありますし、すれ違う人がワンコに気づかずびっくりさせてしまい、その行動にワンコもびっくりして吠えてしまうこともあります。トラブルを防ぐためにも、夜の外出時は装着するとよいでしょう。

  • 洋服

夏は虫よけと直射日光を防ぐためにクールタイプを、冬は厚手のコートや裏起毛のロンパースやロンTの持参を推奨します。室内犬にとって冬のキャンプは想像以上に過酷なので、防寒具の持参は必須です。

  • 食器スタンド

私の場合は、100均のステップにトレーを載せたものを使用しています。高さを出す事で砂利や虫の侵入を防止できます。足元においておくと、うっかり食器をひっくり返してしまう事もあるため、それを防ぐためにも重宝します。

  • ペット用コット

キャンプ用の椅子は軽くて不安定なことが多いため、ワンコが飛び乗ることでバランスを崩し、転倒してしまうことがあります。写真のような専用コットで、椅子以外にワンコの場所を作ってあげることは安全対策にもなるのでオススメです。

  • 足洗カップ

雨上がりの土サイトで、足回りの毛や肉球の間に泥が絡まったまま固まってしまい、苦労した経験があります。カップの中にシリコンブラシが入っているので、少ない水で足を綺麗に洗えます。冬は寒いので、少ない水量で足が洗えることも魅力です。

クレートやケージについては、ワンコの性格やキャンプ中の寛ぎ方の傾向を見て持参するとよいとおもいます。ただし、秋冬のキャンプは荷物が多く、積載が難しい場合も多いです。また、テント内は狭いので、ケージやクレートを広げられない場合もあります。銀次郎は、人間の眠る寝袋の中にもぐったり、インナーテントの中で寛ぐことが多いため、ケージ・クレートは持参したことはなく、インナーテントにブランケットや寝袋を厚めに敷いて就寝しています。

インナーテントで寛ぐ銀次郎くんインナーテントで寛ぐ銀次郎くん

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Q.最後に読者の皆さまにひとこと、お願いいたします。

大自然の中で愛犬と過ごす時間はなにごとにも代えがたく、とても贅沢です。ワンコとの車移動やキャンプの設営・撤収など、慣れない間は新しいことだらけで戸惑うことも多いと思いますが、一歩踏み出した先には心も体も癒される、彩りに満ちた時間が待っているはずです。愛犬と家族の毎日の健康のため、この秋はワンコとキャンプに挑戦してみませんか?

▼田中さんチョイス!関東近郊のおすすめキャンプ場3選▼

九十九里浜シーサイドオートキャンプ場(千葉県匝瑳市)

都心から近く、アットホームなキャンプ場です。キャンプ場までの道すがら、道の駅などで海鮮を購入してBBQをするのがオススメ。施設も綺麗で清潔感があり、敷地内に、小さなドッグランがあります。防風林を挟んですぐ目の前が海のため、うみんぽを楽しめます(※犬の遊泳は禁止です)。電源サイトあり。

夜は満点の星空が楽しめます。
夜は満点の星空が楽しめます。
海沿いをお散歩🐶海沿いをお散歩🐶

ふもとっぱら(静岡県富士宮市)

いわずもがな、キャンパーの聖地ですね。富士山を目前に拝みながら、ワンコとキャンプを楽しめます。立地は標高800mほどで、春秋は涼しく過ごせます。冬になると風が強く、また氷点下まで気温が下がるので、装備は厳重にしていきましょう。元牧場だった広大な土地がキャンプ場になっているので、場内を1周するだけでもいい運動になりますよ。周辺に牧場があり、ペット連れOKな施設もありますので、運動に疲れたらワンコとソフトクリームなど楽しめます。

圧巻のMt.Fuji!圧巻のMt.Fuji!

丸沼高原オートキャンプ場(群馬県利根郡)

広大なゲレンデを利用した標高約1500mのオートキャンプ場。標高が高いため夏場も涼しく過ごせます。施設内にある、日光白根山ロープウェイはペットも乗車することができます。ロープウェイ山頂での白根山の景色は最高でした。電源サイトあり。

台風一過で、場内貸し切り状態だったときの様子
台風一過で、場内貸し切り状態だったときの様子
ワンコと一緒にロープウェイで山頂へワンコと一緒にロープウェイで山頂へ

※ペットOKのキャンプ場では、その多くで狂犬病・混合ワクチンの接種、排泄物の始末の徹底や放し飼いの禁止などのペット向けルールが設定されています。各キャンプ場のルールをしっかり確認し、周囲の方も含めて気持ちのよい時間を過ごすことができるよう、配慮を忘れずにキャンプを楽しみましょう。

\ドライフードのレオアンドレアは、アウトドアにぴったり/

レオアンドレアと銀次郎くん。キャンプ中にパシャリ^^「レオアンドレアは、キャンプに持って行くのにちょうどいい量で銀も喜んでおりました!」by 田中さんレオアンドレアと銀次郎くん。キャンプ中にパシャリ^^「レオアンドレアは、キャンプに持って行くのにちょうどいい量で銀も喜んでおりました!」by 田中さん

ドライフードのレオアンドレアは、袋にジッパーもついて保管フレンドリー。アウトドアに持ってこい♪内容量も1袋あたり800gと、持ち運びに便利です。愛犬の1日あたりの給与量の目安は、マイカルテの作成でわかります。この秋はレオアンドレアを車に積み込んで、ワンコとアウトドアに出かけよう!

レオアンドレアを載せて、クロちゃん・りくちゃん号出発!(@fukukuro0928)レオアンドレアを載せて、クロちゃん・りくちゃん号出発!(@fukukuro0928)

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