【専門家監修】ワンコも家族も”暮らしやすい”家ってどんな家？

ワンコとの日々の暮らしのなかで、住環境に関して不便に感じることや不安に感じることはありませんか？この記事では、専門家監修のもと、毎日を過ごす住まいを家族にとってもワンコにとっても快適で暮らしやすくするためにできる工夫を解説します。

ワンコにとって快適な家って？苦手を知れば、答えが見えてくる

📸：4匹のワンコと快適な暮らし(@uri_home)

住まいの購入後にワンコを家族に迎えた方、ワンコとの暮らしをきっかけに新しい住まいを選んだ方、これから2匹目・3匹目と新しいメンバーを家族に迎えようと考えている方など、”犬と住む家”のかたちには家族の数だけバリエーションがあります。ワンコに笑顔で、すえながく元気でいて欲しいという家族の願いをかなえるためには、双方にとって住空間が快適で暮らしやすいことが重要です。

📸：人も犬も快適な日々(@uri_home)

犬目線で見た住みやすい家のポイントはとてもシンプルで、安心・安全な環境が整っていることです。これは小型犬でも大型犬でも共通しています。

• 雨風をしのげる。
• 敵の侵入がない。
• 食事を横取りされる心配がない。
• 体に痛みや苦痛を感じる場所や出来事がない。
• 安心して一緒に過ごせる仲間が傍にいる。

このように、家族から見ると当たり前な環境も、犬にとっては高評価の特別な環境なのですね。

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一方、ワンコたちが不安・恐怖・危険を感じるのは、以下に挙げるような住環境です。

• 勢いよく走り、転倒したり、壁に衝突したことがある。
• 玄関チャイムなど突然鳴る音に驚き、恐怖を感じたことがある。
• 足元が滑りやすく、移動や寝起き時に体に負担がかかる。
• 段差が多く、飛び降りることが日常的な場所がある。

ワンコにとってどのような環境が危険で負担になるのかを家族が知っておくと、住まいに必要な工夫や改善点が自然と見えてきます。

危険や心配ごとは、先回りして対策を

家族にとっては暮らしやすくて掃除がしやすい住まいも、ワンコにとっては好ましくない場合もあります。ここでは、危険や恐怖を感じさせてしまいがちな代表的なアイテムと対策について解説します。

• フローリング

家族から見れば落ち着きのあるオシャレな仕様も、ワンコにとっては足が滑りやすく、移動するだけで緊張が走り、思わぬタイミングで姿勢を崩したり転倒する危険があります。ワンコの身体構造を考慮すると、フローリングで暮らすことは私達が24時間氷上のスケートリンクで過ごすことと同じです。

スケートリンクの上でも、コツさえつかめば移動やスピーディーな動きが可能ですが、常に安心してリラックスできるかといわれれば、そうではありません。ワンコがこれまでに廊下やリビングを勢いよく走り、転倒や衝突をした経験があれば、日常生活では無意識のうちに緊張が走り、体に余計な力をいれてしまいます。加齢と共に思わぬタイミングで転倒したり、体をひねってしまうことも増えるでしょう。ワンコが通る廊下やリビングには、裏面に滑り止め加工がされた素材のラグやタイルカーペットを敷くなどして対策を講じましょう。

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📸：対策ばっちり🙌こむぎちゃんのおうち(@komugikonbu)

• 段差 (階段や玄関など）

同様に、階段や玄関の段差もワンコにとって危険で負担になるゾーンです。ワンコが段差を下る時、前足には体重の数倍の負荷がかかっています。幼い頃からの習慣で、当たり前の様に階段や玄関、ソファから飛び降りることができる場合でも、ワンコの身体的には決して楽ではないことを知ってきましょう。
シニア犬の場合、この負荷が肩や関節の痛みにつながり、散歩や外出を嫌がる、体に触れると痛みを訴えるなど日常生活に支障がでることもあります。

階段には簡単に設置できるゲートを取り付けてワンコが昇降することを防いだり、ロータイプのソファを選ぶ、スロープを設置するといった方法も効果的です。

📸：対策ばっちり🙌こむくん・こころくんのおうち(@komu_koko)

家族が気がつかない間に体に負担がかかってしまわないよう、ワンコが暮らすエリアにはちょっとしたひと手間を加えると、双方にとって暮らしやすい住まいに変えることができます。製品の色や素材を吟味すれば、住まいのインテリアと調和のとれたワンコ仕様のアレンジも可能です。

屋内でワンコが苦手意識を感じているエリアや、家族が危険と感じるエリアがある場合は、ワンコが近づくことができないように観葉植物を置いたり、棚を置くなどの方法も効果的です。物理的な対策を講じておくことで、ワンコを危険から遠ざけることができます。この方法なら、家族が逐一、ワンコの行動に目を配らずとも、安全を確保することができます。

📸：「ちょっと待っててね～」ができるリードフック(@papiiiko1125)

• 玄関のリードフック

ワンコのいる暮らしでは、意外と玄関の滞在時間が長くなるものです。毎日の散歩の行き帰りで足を拭いたり、雨の日はレインコートを着脱したり、ブラッシングをする方もいるでしょう。両手に荷物を抱えていたり、家族がお出掛けの支度をするちょっとの間、ワンコのリードを持て余してしまわないように玄関にはリードフックの取り付けがオススメです。リードを掛ける場所があるだけで、これまで感じていた小さな不便を一気に解消できますよ。ワンプッシュで壁面に取り付けができるものや地面にポールを固定して設置できるタイプもあります。ご自宅の環境に合わせてぴったりなリードフックの設置を検討してみてください。

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📸：意外と長い滞在時間の玄関。段差も少なくワンコフレンドリー(@uri_home)

• お手入れ楽々！洗面台リフォームも検討を。

ワンコのお手入れを自宅で済ませたい、こまめなシャンプーを習慣化したいという方は、洗面台をワンコサイズにリフォームすることもご検討を。

📸：広々とした洗面台(@uri_home)

一般的な洗面台ではワンコのシャンプーや足洗いには手狭ですが、横幅や奥行が広く、シャワーヘッドが伸縮式の洗面台であれば、自宅シャンプーが驚くほどスムーズになります。浴室を使うとその後の掃除も手間が掛かりますが、洗面台でシャンプーや足洗いなどを完結できれば、短時間で手軽にお手入れを終えることができ、家族の負担が軽減できるのです。

ちょっとひと手間が必要な工夫もワンコとの暮らしがあるからこそ。気になる点やちょっと不便に感じる点があれば積極的に解消していくと、家族の笑顔が増えていきはずです。そんな家族の笑顔をみてワンコにも笑顔が増えるはず。ワンコを愛する者同士、我が家はこんな工夫をしています！というアイディアがあればぜひWANTIMES編集部に教えてくださいね。

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