【専門家監修】もっと知りたいプードル!見た目はアイドル、中身はアスリート。

ライフ2021年4月6日by 大谷幸代さん
まりんちゃん(@y_uk_o2925)
まりんちゃん(@y_uk_o2925)

ぬいぐるみのような愛らしさと、家族の言葉や気持ちをすべてを理解する賢さを併せ持つプードル。

その人気ぶりはこの10年ほど不動の地位を保っており、今や飼育頭数も国内第一位。

可愛いだけじゃなく、アスリート並みといわれるプードルの身体能力に注目してみましょう。

判断能力に優れた水辺の猟犬がプードル本来の姿

1780年ジョージ・スタッブス著(英)、パントの白いプードル1780年ジョージ・スタッブス著(英)、パントの白いプードル

プードルの歴史は大変古く、17世紀のフランス絵画には貴族の足元や膝の上に抱かれ寵愛を受ける姿が描かれたものも多く存在します。その印象から、プードルはぬいぐるみのような愛らしさと知性を併せ持つおしとやかな犬種とのイメージをお持ちの方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。

エレガントなイメージとは対照的に、プードルはその優れた知性と身体能力、撥水性のある被毛を活かし水辺で大活躍をしていた狩猟犬です。

飼い主が逐一指示を出さずとも、自分自身で状況を判断し、獲物を追い立てます。仕留めた後は獲物を傷つけることなく飼い主の元へ持ち帰ったり、その場で飼い主の到着を待つこともできます。無用な攻撃をしない気質から、獲物を傷つけることもないと貴族の間で高い評価を得ていました。その後、長い時を経て小型化されたものの、持ち前の優れた能力は受け継がれ、ペットとして暮らす数多の犬種の中でもプードルに並ぶ能力を持つ犬はいないといわれるほどです。

サークルの中で後ろ足だけで垂直にジャンプをする姿をSNSでご覧になったことがあることも多いのではないでしょうか。

プードルたちは散歩や遊びの合間にテンションが上がった時も、助走不要で高く垂直に飛び上がります。この垂直飛びはプードル以外の犬種にはできない特技です。

プードルの持つ特殊な骨格だからこそ可能な垂直ジャンプですが、何度も繰り返したりフローリングなどの滑りやすい床の上、肥満状態にある場合などは骨格に過度な負担がかかるので注意しましょう。

撥水性のある巻き毛は、冷たい水や茂みの木々から身を守るボディスーツ

定番だったカットスタイル定番だったカットスタイル

プードルをシャンプーするとき、なかなか全身が湿らなかったり、シャンプーが馴染みにくいと感じたことはありませんか?プードルの被毛には水辺で暮らす犬種特有の撥水性があります。

狩猟に出かけ湖や川に飛び込み獲物を追いかけても、冷たい水温で心臓発作を起こしたり、湿った被毛が体温を奪ってしまわないように撥水性のある被毛で体が覆われています。かわいらしい巻き毛にも意味があり、しっかりと被毛が巻いていることで木々の枝や棘、岩の凹凸が体を傷つけてしまうことを防いでいるのです。

一昔前のプードルといえば、顔を剃り、頭頂部、腰、足首、尾先にボンボンと呼ばれる丸い飾り毛を残したカットスタイルが定番でした。このスタイルがセレブの証、高級なイメージと相まって、プードルが敬遠された時期もあります。この特徴的なスタイルは決してオシャレやセレブ感を醸し出すためのものではなく、狩猟の合間に保護したい部分を覆うサポーターの意味をもっています。

よく見てみると、頭部、心臓、腰骨、足の関節、尾先を保護するようにカットラインが考えられています。顔を剃るのは獲物の血で口周りが汚れるのを防ぐためです。

高い身体能力と知能を存分に発揮するために考え抜かれた結果が、被毛の特徴や定番のカットスタイルとして現れていることがよくわかりますね。

スレンダーな体形は身軽で俊敏な動きを維持するため

アルパカカット!ぷりんちゃん、タルト君(@purin__taruto)アルパカカット!ぷりんちゃん、タルト君(@purin__taruto)

プードルといえば少食、偏食、好き嫌い・・・食に関する悩みが尽きません。これは決して家族が愛犬を甘やかしてしまったからでも、フードが体に合わないからでもありません。もともと少食で細身な体型を持つ傾向があるのです。

狩猟では水鳥を追い立てたり獲物を仕留める役目を担い、飛び立つ鳥を仕留めなければならないため、動きは常に身軽で俊敏、持久力が必要なためできる限り体を身軽に保つことが求められました。

プードルの少食や偏食はこの犬種ならではの特性と知っておくと、家族の悩みも少し軽くなるでしょう。

遊びは対等に!運動はダイナミックに!楽しもう、プードルライフ

アートも楽しむこむぎちゃん(@komugikonbu)アートも楽しむこむぎちゃん(@komugikonbu)

プードルには人間の7歳児相当の言語理解能力や状況判断能力があるといわれています。

人間と違うのは、言葉を発する能力をもっていないことだけです。家族の会話や気持ち、毎日の習慣もすべて理解し、生活リズムもしっかりと把握できています。

高い知能と優れた身体能力を持つプードルにとって退屈なこと、何もすることのない時間は何よりのストレスです。

ドッグランでの全力疾走、犬同士での全力のじゃれ合い、お互いの縄張りや上下関係を考える時間をもちつつ、飼い主との交流では高度なトレーニングをこなし、トリッキーな遊びを好むプードルたち。

ボール投げやオモチャ遊びはもちろん、プードルの知能をフル活用できる知育玩具や宝さがし遊びも好みます。フリスビーやサーフィン、ドッグダンス、トレッキングなどアクティブな遊びも大得意です。犬だからと遠慮することはせず、対等に遊び付き合える相手と思って接してみると、お互いにもっと楽しく充実した時間を過ごすことができるはずです。

ぜひたくさんのチャレンジと体験を愛犬とともに始めて、隠れた才能を引き出してみてください

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記事執筆&監修:
大谷幸代さん大谷幸代さんドッグトレーナー

大学在学中にイギリスへの短期留学を経験し犬とのライフスタイルを学びペットビジネスの世界へ。20年以上にわたり生体販売、トリマー、トレーナー、店舗開発、成田空港内ペットホテル開業にと従事。現在は3匹の保護犬と1匹の保護猫をパートナーにペット用品の開発、コラム執筆、専門学校講師として活動中。

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