【専門家監修】室内暮らしも油断禁物!6月の最盛期に向けて始めるノミ・マダニ対策

健康2021年5月20日by 大谷幸代さん

暖かくなると愛犬とお出かけする機会も増え、楽しい時間が盛りだくさんですね。

この時期忘れてはいけないのはノミ・マダニ対策です。うちの子は室内で暮らしているから、毎月トリミングに行っているから、といってもノミ・マダニとは無縁ではいられません。

正しい知識と予防法で愛犬も家族も安心快適な暮らしを心掛けてゆきましょう。

想像以上に怖い!ペットに寄生するノミ・マダニ

ノミ・マダニと聞くと不衛生な環境での暮らしや野良犬を思い浮かべませんか?

室内で清潔に暮らし、こまめにシャンプーをしている場合でも、ノミ・マダニのリスクはそばに潜んでいるのです。

ノミ・マダニは気温が暖かくなり始める時期に徐々に目立ち始め、梅雨時期に最盛期を迎え、気温の低下と共に減少が続くというのがこれまでの流れでした。

しかし、室内犬が増えるにつれてこの自然のリズムが徐々に変わりつつあります。

犬が室内で暮らすようになったことで、ノミ・マダニは一旦寄生すれば年間を通じて快適な成育環境を確保することができるようになりました。

犬の体を介して屋内へ入り込めば、寒さで死滅するはずの季節でも暖房器具やホットカーペット、快適な寝具で生育に適した環境が続き、繁殖を繰り返すことができます。

結果、愛犬だけでなく家族にもアレルギーやかゆみといった皮膚トラブル、体調不良が起き、深刻な問題へとつながります。

家族の原因不明の体調不良が、まさかの犬を通じて屋内へ忍び込んできたノミ・マダニの仕業ということも有りうるのです。

ノミ・マダニ対策製品で予防しよう

無暗に薬を使いたくない、室内暮らしなのでノミ・マダニの心配はない、アロマテラピーで対策を済ませている、という方も多いかもしれません。

しかし、正しい方法で予防や駆除をしておかないと、愛犬はもちろん家族も辛いかゆみやアレルギー性皮膚トラブル、自宅内でのノミ・マダニの増殖など、恐ろしい事態を引き起こすので注意が必要です。

ノミ・マダニの対策には忌避と予防・駆除があります。

  • 忌避

ノミ・マダニの嫌う臭いや成分を発することで、遠ざける方法です。

アロマ成分を含んだスプレーを散歩前に吹きかける、成分配合の首輪をつける、などの方法があります。

一定の効果はあるものの、効果の及ぶ範囲や持続時間には限りがあり、必ずしも全身くまなく対策ができるものではありません。

  • 予防、駆除

動物病院や量販店で販売されている薬剤や専用製品は予防や駆除にあたります。

体に液剤やスプレー剤を塗布することでノミ・マダニの寄生を防ぎ、効果持続時間が長いことが特徴です。

このタイプは液剤を愛犬の背中に垂らすだけ、ジャーキータイプの薬剤をオヤツとして与えるだけ、など摂取がとても簡単です。

どちらも月に1回で済むので、初めての方でも不安に感じることもありません。

動物病院の半額以下!安価な量販店販売品でもよいの?

ノミ・マダニ対策製品には様々な種類があり、パッケージを見るだけならどれも同じに見えてしまいます。しかし、動物病院で販売されている医薬品と、量販店で販売されている製品の値段は、倍以上も違いがあり、連動して以下3点の違いもあります。

  • 持続期間

動物病院で取り扱う予防薬や駆除剤の効果効能は1か月程度が目安で、なかには6か月以上も効果が続くタイプもあります。

一方、量販店製品の場合、効果は1~2週間と短く、こまめに追加の塗布が必要です。

必要量を購入してみると、動物病院の薬剤と金額の大差がないことがわかります。

  • マダニへの効果

マダニ駆除成分の有無は注目すべきポイントです。

ペットを介して人間に寄生したマダニが原因での人間の死亡例もあり、近年様々なメディアを通じて注意喚起がされています。

動物病院で取り扱う駆除剤には、マダニへの効果が確認された成分が配合されていますが、安価な市販品の多くはノミへの効果のみで、マダニに有効な成分が配合されていないものもあります。

ノミ・マダニ対策製品の中には殺虫剤成分が配合されているタイプもあります。ノミ・マダニを確実に駆除できるという効果はあるものの、ペットの中毒症状や皮膚トラブルなどの報告もされています。

ペットの体に直接塗布するため成分配合量の調整はされているものの、必ずしも安心安全とは言い切れず、不安が残りますね。

ペットの体に直接塗布や噴霧するからこそ、配合成分やペットへの安全性が確認されているノミ・マダニ対策製品が安心です。

地域ごとの推奨使用期間を守って効果を最大限に!

年間を通して対策が必要になったとはいえ、ノミ・マダニが最も活発化するのは毎年6月前後です。これは暖かい季節に生まれた卵が成虫になる時期で、愛犬の様子から飼い主がノミ・マダニの寄生に気がつくことが増え始めます。

ノミ・マダニ予防は最盛期の前後2か月が推奨期間とされており、おおむね4月~11月が目安です。その理由は、成虫になる前の卵の時点から予防成分を愛犬の体内に浸透させておくことで、成虫の成長や繁殖を防ぐことができるからです。暑い季節を過ぎても予防を続けるのは、産卵の時期がずれた卵までしっかりと予防をするためです。

予防推奨期間は寒暖の差に連動するため地域によって異なり、沖縄と北海道では予防開始時期が異なっています。

お住まいの地域の推奨期間に合わせた正しい方法でノミ・マダニ対策を徹底して済ませ、愛犬と快適・安心なお出かけを楽しみましょう。

記事執筆&監修:
大谷幸代さん大谷幸代さんドッグトレーナー

大学在学中にイギリスへの短期留学を経験し犬とのライフスタイルを学びペットビジネスの世界へ。20年以上にわたり生体販売、トリマー、トレーナー、店舗開発、成田空港内ペットホテル開業にと従事。現在は3匹の保護犬と1匹の保護猫をパートナーにペット用品の開発、コラム執筆、専門学校講師として活動中。

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