【専門家監修】実はストレス?散歩後の足ふき

健康2023年2月16日by 大谷幸代さん

室内を清潔に保つために欠かせない、散歩後の足ふき。繊細な感覚器官である足裏(肉球)に触れるこの毎日の習慣は、ワンコにとって大きなストレスになっていることもあります。この記事では、専門家監修のもと、ワンコの足裏(肉球)の役割と、ストレスを最低限におさえる正しい足ふきの方法を解説します。


「足裏には触らないで💦」これがワンコ達の本音。

犬の足裏には神経細胞が集中し、体の中でもっとも敏感な感覚センサーです。触れられた時の感触は、人間が口内や耳の中を触られる時の不快感に似ているか、それ以上ともいわれるほどです。足ふきを嫌がったり、足裏に触れようとすると怒ったり、噛みつこうとするワンコが多いのは、しつけの問題ではなく、犬の習性からの条件反射です。


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汗は速乾性!拭く必要なし


犬は人間の様に全身で汗をかくことはなく、汗腺は足裏にしかありません。老廃物は汗となり足裏の毛穴から体外へ排出されます。散歩や運動、暑い場所で過ごす時は口を大きく開いておこなう浅い呼吸と足裏からの発汗で体温を調整します。

この仕組みを知ると、「汗で汚れているのであれば、なおさら足裏は入念に拭かないと!」と感じる方がいるかもしれません。しかし、全身の汗を排出している器官とは思えないほど、足裏はいつもサラサラしています。犬の汗は速乾性で、乾いている状態が常であるため、足裏が汗で湿ることはないのです。

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野生では不要だった、足ふき習慣


野山や水辺を駆け回って草木や土で泥まみれになったり、時には排泄物を踏んだりすることで汚れる足裏。自力で衛生的に保てないようでは野生環境で生き抜くことはできないため、家族に拭いてもらわなくとも犬たちは足裏を良好な状態に保つことができます。

犬の肉球は被毛に覆われておらずむき出しのため、寒暖はもちろん、温度や匂い、振動、わずかな風の動きなども感じ取ることができます。毎日の足ふきでの湿ったタオルの感触や温度、水分量、家族の力加減の変化にももちろんこの敏感な感覚センサーは反応し、ストレスが募ります。たとえ家族でも無暗に触られたくないのがワンコの本音です。

人間が玄関で靴を脱いだり、手洗いうがいをするように、犬にも衛生観念が求められ足ふきが習慣として定着しました。この習慣は必須ではなく、共に室内で過ごすうえで必要とされるようになったものと考え、毎日の足ふきはストレスを最低限に抑えるよう配慮しましょう。

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ストレスを最低限に抑える正しい足ふきの方法

逃げる、嫌がる、手足を引っ込めるなどのストレスサインがある中でも足ふきを無理強いし続けると、愛犬は家族が自分の気持ちを無視していると考えはじめます。「嫌だ」と伝えても理解してくれない、受け入れてくれないと感じれば、関係は悪化し、足や体に触れただけで噛みつくなどの威嚇行動に転じることもあります。

足ふきの際は、以下の3つのポイントに注意し、ワンコのストレスを最低限に抑えましょう。

  1. 乾いた柔らかい感触の布(ティッシュなど)を使う
    足裏が余計な湿り気を帯びないよう、乾いた布の使用が最適です。足裏の表面や足回りを優しく撫でる様にふきあげます。
  2. 数秒で完了させる
    じっとしていられないワンコには、オヤツで誘導しながら乾いたマットの上をウロウロと歩き回らせるだけでも十分に足裏の汚れを落とせます。この方法なら抱き上げたり、足先に触れる必要がないので、どんなサイズのワンコにも有効です。
  3. 無理のかからない姿勢で済ませる
    犬にとって自然な姿勢は四つ足でまっすぐ立っている状態です。そして足の骨格は前後の動きに適した構造をしているため、上方に持ち上げたり、後ろへ引っ張り上げたり、仰向けで抱えられる体勢には不向きです。骨格への負荷は窮屈さや不快さを招き、ストレスを増大させます。足ふきは無理のかからない姿勢でおこないましょう。

足ふき後にいいことがあると認識すると、更にスムーズにおこなうことが出来るようになるため、上手に足ふきできたらご褒美のおやつを与えましょう!

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洗う場合は、指の間までしっかり乾燥させよう

トイプードルやシーズーなどの長毛種は、毛先に付いた微細な汚れも気になってしまうため、散歩後に足洗いをしているというご家庭も多いでしょう。この場合、本来は乾いているはずの足裏・指の間・被毛がしばらく湿気を帯びるため、ウイルスや雑菌が繁殖し、強いかゆみにつながりストレスになることもあるため注意が必要です。

トリミングサロンでは、シャンプー後はドライヤーで指間の被毛までドライヤーで乾燥させ、足裏に水分が残らないよう乾燥させています。家庭で足を洗う場合も、ドライヤーで十分に乾燥させるようにしましょう。ただし、ドライヤーの熱風もワンコの敏感な足裏を刺激しストレスになるため、できる限り短時間で完了させてください。洗浄までしなくとも、ピンブラシやスリッカーで足回りの毛を梳かすだけでも十分汚れ落としの効果はありますよ。

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まとめ

これまで当たり前に繰り返していたワンコの足拭き。じっとしているから、噛みつくほどは激しくは嫌がらないからと、我慢を強いていませんでしたか?毎日の習慣だからこそ正しい方法で行い家族もワンコのストレスフリーなお手入れ習慣を身につけましょう。

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記事執筆&監修:
大谷幸代さん大谷幸代さんドッグトレーナー

大学在学中にイギリスへの短期留学を経験し犬とのライフスタイルを学びペットビジネスの世界へ。20年以上にわたり生体販売、トリマー、トレーナー、店舗開発、成田空港内ペットホテル開業にと従事。現在は3匹の保護犬と1匹の保護猫をパートナーにペット用品の開発、コラム執筆、専門学校講師として活動中。

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