【獣医師監修】犬の耳が臭い?外耳炎の原因と予防策

健康2021年8月6日by 勝田誠重先生

掃除をしてもしてもすぐ耳垢が溜まる、耳が臭い、よく頭をふっている、、、高温多湿で蒸し暑く、耳のトラブルが発生しやすいこの季節。こんな症状が愛犬にみられたら、もしかしたら外耳炎を発症しているかもしれません。この記事では、クロス動物医療センター勝田医師監修のもと、犬の外耳炎について解説していきます。

外耳炎とは

外耳道と呼ばれる、耳介から鼓膜までの領域の皮膚に急性または慢性の炎症が起こり、赤くなったり、かゆみが生じる疾患のことを外耳炎といいます。耳介は、人間でいう耳たぶにあたり、外耳道は耳の穴の部分にあたります。症状としては、耳を頻繁に気にする、かゆがる、臭いがきつくなる、赤い、ひどい汚れ、などが挙げられます。

外耳炎を引き起こしやすい素質と、その理由

犬の外耳の構造犬の外耳の構造

外耳道が水平である私たち人間と違い、犬の外耳道は垂直部と水平部からなる“L字型”をしています。耳介から縦方向に垂直耳道があり、その先には横方向に水平耳道があります。この構造が耳の内部の風通しの悪さにつながり、外耳のトラブルにつながりやすいのです。

犬の中でも外耳炎を起こしやすい素因(その病気の発症リスクをあげる素質)としては、

  • 垂れ耳であること
    トイ・プードル、マルチーズ、レトリーバー、ダックスフンド、コッカ―・スパニエル、ビーグルなど
  • 耳道が狭いこと
    フレンチ・ブルドッグ、パグなど
  • 耳毛が多いこと
    トイ・プードル、シュナウザー、テリアなど

が挙げられます。これらの素因は耳道内の通気性を悪くする原因となり、外耳炎を悪化させる要因である細菌や真菌を増殖しやすい環境を作りだします。

また、

  • 高温多湿な環境
  • 水泳
  • ポリープ
  • 腫瘍
  • 中耳炎

なども、外耳炎をふくむ耳のトラブルを引き起こしやすいです。

外耳炎の原因

外耳炎の原因は複合的であることが多く、なかなかひとつに絞り込むことが難しいです。以下に挙げる主因が直接的な原因となって外耳炎を引き起こし、先に解説したような素因を含める他の要因が重なることで重症化する事が多いです。ここでは、外耳炎の原因となる因子を主因・副因・憎悪因子に分けて解説していきます。

主因(中心となる原因)

  • 耳ダニ(寄生虫)
    耳ヒゼンダニ(耳疥癬:みみかいせん)は耳の中に寄生するダニです。体長は0.3〜0.5㎜程度の大きさで、人間の肉眼では確認できないほど小さいです。耳ヒセンダニによる外耳炎の耳垢は、黒く大量で、臭いがきついのが特徴で、仔犬や仔猫、野良猫などによくみられることがあります。耳ダニは、他の犬や猫に感染しますので、注意が必要です。
  • 脂漏症:しろうしょう(角化異常)
    皮脂腺から過剰に脂が出たり、反対に皮膚が乾燥したりして起こる、慢性の皮膚病です。多くの場合、耳以外の皮膚にもトラブルを抱えています。後に解説するマラセチアという常在菌は脂分を好むため、脂漏症をもつ犬の皮膚で増殖します。マラセチアや細菌による二次感染によっても、外耳炎を悪化させることがあります。
  • アレルギー
    アトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどの基礎疾患は外耳炎の原因となります。アレルギーを持つ犬は皮膚のバリア機能が低下しているため、細菌や真菌の感染が非常に起こりやすく、感染性の外耳炎を繰り返すことがあります。
  • 異物侵入
    耳道内に異物が入り込み、外耳炎がおこることがあります。散歩中、草むらに頭を突っ込んだ際に植物の葉や枝などが耳に入ることで外耳炎を引き起こすことがあります。 

副因(二次的に外耳炎を引き起こす要因)

  • 細菌やマラセチアの増加
    細菌・マラセチアは健康な耳にも寄生していますが、主因を持つ犬の耳では過剰に増殖します。

憎悪因子(重症化・慢性化など、外耳炎を悪化させる要因)

普段、犬は頭をふったりすることで耳垢を水平耳道から垂直耳道、外部へと排出させていますが、以下に挙げる憎悪因子は耳垢が外部へ排出される動きを阻害します。

  • 耳毛が多い
  • 垂れ耳である
  • 外耳炎を発症し、耳の汚れが増え、耳道が腫れて狭くなる。

このような憎悪因子がつくりだす耳内部の環境は、マラセチアが好む高湿度な環境を生み出し、外耳炎が悪化してしまうのです。

外耳炎予防のために、普段から自宅でできること

外耳炎予防のために、家族から普段から気にかけるべきポイントは、なによりもまず耳の中を蒸れないように清潔に保つこと、そして耳の状態を定期的に確認することです。例えば、トイ・プードルなど耳毛が多い犬種は定期的に耳毛を抜いたり、カットしたりして湿度が耳に溜まらないようにしましょう。清潔を保つための耳掃除の頻度は、犬によって異なります。耳の状態を定期的に確認し、清潔な状態を保つことができる頻度で掃除をします。毎日掃除をしなければ汚れてきてしまう場合は毎日、そこまで気にならないようであれば1週間に1回程度、など愛犬の耳の状態によって頻度を変えましょう。

耳掃除は、必ず犬の耳専用のイヤークリーナーを使用して行ってください。アルコールを含んだものや、顔や体用のクリーニングシートを耳掃除に使用されてる方がいらっしゃいますが、繊細な犬の皮膚を刺激してしまい、炎症を引き起こすことがあります。家族の過剰な耳掃除によって人工的に引き起こされる外耳炎もあるので注意が必要です。

外耳炎の治療

外耳炎は、耳洗浄や点耳薬、耳ダニが寄生している場合は駆虫薬を用いて治療します。耳ダニやマラセチアの過剰増殖は、これらの処置でよくなることが多いです。しかし、一度よくなっても外耳炎を繰り返してしまう場合はアレルギーなどの基礎疾患が疑われます。外耳炎を引き起こした原因の特定と、根本的な治療をおこなうために、耳を頻繁に気にする、かゆがる、臭いがきつくなる、赤い、ひどい汚れ、などの異常が愛犬の耳に起こった場合は早めに獣医師へ相談することをおすすめします。

記事執筆&監修:
勝田誠重先生勝田誠重先生クロス動物医療センター勝どき

酪農学園大学獣医学部獣医学科卒業。2015年獣医師免許取得。日本獣医皮膚科学会日本獣医がん学会所属。旅行、散歩、動物が趣味。モットーは「為せば成る、為さねば成らぬ何事も」。

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