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2020-09-17 11:33

インタビュー | 保護犬のボル子を迎え入れて 〜 エドワーズ壽里さん

みなさんは、保護犬を家族として迎え入れることを検討したことはありますか?

犬の里親になるという選択肢は認知されつつあります。また関係団体の素晴らしい活動もあり、保護施設・団体から元家族への返還率および新しい家族への譲渡率は改善されています*。

WANTIMESでは動物愛護週間(毎年9/20-26)に合わせて、今年の6月に保護犬のボル子(フレンチブルドッグ/♀/推定2-3歳)を迎い入れたYOGAインストラクター・エドワーズ壽里さんにお話を伺いました。実際に犬を迎えた壽里さんの体験をお伝えすることで、里親という選択肢への理解が深まればと思います。

*平成30年/犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況


エドワーズ壽里/YOGAインストラクター・起業家・愛犬家
大学時代を過ごしたカリフォルニアでヨガに出会い、ハワイ移住や米国での認定パーソナルトレーナーの資格取得を経て、2019年に自身のYOGAスタジオ・IGNITE YOGA STUDIOを原宿にオープン。また同年、保護団体よりフレンチブルドッグのボル子を迎え入れる。

Q.こんにちは、本日は宜しくお願いいたします。ボル子という名前が印象的なのですが、由来を教えてください。

ウサインボル子が正式な名前なんですけれど(笑)、ボル子がすごく活発なところに由来しています。

はじめてボル子に会いに行ったときに、一時預かりのボランティアさんも「この子はターミーネーターのように無尽蔵に元気で走り回りますよ」って言っていて。会ってみるとやはり大変そうだなあと思ったのですが、私自身もアクティブで、「健康で元気なことは良いことだよね、アスリート犬だね。」という話を一緒に行った友達としていて、アスリートならウサインボルトだ、ということでウサインボル子になりました(笑)。

エドワーズ壽里さんとボル子

Q.ぴったりな名前ですね。ボル子をどのような経緯で迎え入れたのですか?

ハワイに住んでいたときにフレンチブルドッグ(ルル子)を飼っていて、今はハワイの友達が面倒をみてくれていているのですが、ここ数年は東京とハワイを行ったり来たりが続きながら、活動拠点である東京に連れてこようか悩んでいました。その理由は、ルル子がハワイでの広々とした生活から、東京での生活環境の変化に耐えられるか心配だったからです。

悩んだ末に、今年の3月頃に東京に連れてこようと決意した矢先、コロナウイルス禍になってしまいました。それで、当分はハワイへ行けないとなったときに、友人から「ルル子を引き取りたいから、新しい犬との出会いを東京で探してもらえないか」という相談をもらいました。それが東京で犬を迎えようと思ったきっかけですね。

一時預かり場所にて

Q.選択肢として「保護犬」を選んだのはなぜですか?

2018年の東京マラソンで、ピースワンコ*を支援するためにチャリティ・アンバサダーとして走りました。そのときに、広島県にあるピースワンコの施設へ行って、日本における犬の殺処分の多さや、施設を目の当たりにしていて、お店から買うということは考えられなかったんです。

わたしはフレブルがとても好きなので、できればフレンチブルドッグの保護犬と出会えればと思っていたんですが、フレブルの保護犬って多くはないんですよね。他の犬種も頭に入れながら3ヶ月間くらい様々な保護団体のウェブサイトを見ていて、たまたま保護団体「ふがふがれすきゅークラブ(略:ふがれす)」さんのウェブサイトでボル子を見つけたんです。

*ピースワンコ・ジャパン:広島県を拠点に、保護犬の里親探し・譲渡を促進している特定非営利活動法人。

ふがふがれすきゅークラブHP

Q.それから、ボル子の一時預かりボランティアさんのところへ伺ったんですね。

そうです。初めて会ったときにボル子は本当に活発で、トイレもまだ習得できていないということを聞いて、ほぼ毎日ヨガスタジオへ行くライフスタイルを考えると、ボル子をスタジオへ連れていけるのか心配で、里親になるかどうか迷っていました。

そこでボランティさんにご相談して、お試しでボル子と生活してみることにしたんです。うちに来てもボル子は相変わらずハイパー元気でろくに撫でさせてもくれない状況だったんですが、一緒に散歩に行ったらだんだんと落ち着いてきて、できないと聞いていたトイレも完璧に最初からできて。

翌日ゆっくり一緒に時間を過ごしていたら、すごく良い子でかわいくて。お試しの期間は特に決まっていなくて、1週間でも1ヶ月間でも考えられたんですが、2日目にこの子を引き取ろうと決めました。

*ふがふがれすきゅークラブの里親になるまでの流れ

Q.お試し生活をするにあたって、事前に準備することはありましたか?

ふがれすさんでは、お試しや里親決定のときには受け入れ先の環境確認を行われていて、予定調整をした結果、一時預かりのボランティさんがボル子を連れて来られる日まで1週間くらい時間がありました。その間に、生活に必要なフードやクレート、ケージ、トイレを準備しました。あとはお試し開始日から1週間ほどは、ボル子がひとりにならないように予定を予め調整しておきましたね。

里親になれることが決定してからは、ボル子のワクチン接種状況や持病などについてより詳しくお聞きしました。ボル子は、目の腫瘍やドライアイが原因でブリーダーに放棄されてしまっていて、それらの情報はふがれすさんのウェブサイトに書かれていたことなのですが、引き取るときに詳しく説明を受けました。

6月にうちに来てから3ヶ月ほど経つのですが、ドライアイもだいぶ治ってきていて、獣医師さん曰くフードが原因になっていることも多いとのことでした。

ボル子とレオレアフード♡

Q.毎日食べるので食事は大切ですよね。回復してきたみたいで良かったです。お互いが新しい生活になれるまで、大変だったことはありますか?

私の場合、犬が好きすぎて犬中心の生活になってしまってるので・・・大変だなと感じることはないですね。トイレも問題ないですし、吠えることもほとんどないので助かっていますね。もし無駄吠えが多かったりすると、ヨガスタジオに連れていけないので、犬の性格と自分のライフスタイルがうまく合っているっていうのは大切かもしれませんね。

なので、お試しさせてもらう期間で、普段の自分の生活とどのように折り合いをつけながら、どのような生活をワンコと過ごせるか、ということを具体的にイメージしながら体験することが重要かなと思います。

Q.ただお試しするのではなくて、具体的なイメージを踏まえて過ごすことが重要なのですね。里親になってから約3ヶ月が経ちますが、ボル子との生活はいかがですか?

まだ3ヶ月ですが、長くいるパートナーっていう感じです(笑)。人生がアップグレードして豊かになりました。ボル子がいてくれることで、癒やされるし、笑わされるし、よりハッピーになりました。スタジオでも大人気で、ボル子といると楽しすぎて仕事にならないよ、ってみんな言っています(笑)。

Q.最後に、読者へのメッセージをお願いします。

保護犬というと「可哀想、大変そう」といったような漠然としたポジティブではないイメージがあったのですが、今回はじめて保護犬を迎えて、そういうことではないことが理解できました。

ボル子と会うまでは、保護犬はトラウマなど辛い経験をもっていて大変なんだろうなと覚悟していました。本当に辛い経験がある保護犬もいることは忘れてはいけんませんが、「保護犬だから大変(保護犬=大変)」という画一的な考えは違っていたんだなとに気付かされました。

あとは、子犬を迎えたいという考えを当初は持っていたのですが、年齢で考えるよりも「お互いが合う」ということが大切だと感じました。そういった視点で保護犬をひとつのオプションとして考えてもらえたら嬉しいです。

笑顔のボル子

ボル子への愛情が溢れていたインタビューでした。

どのような方法にしても、犬を家族に迎えるということは、その犬の命を預かるということです。しっかりと家族で話し合い、理解と環境を整えた上で判断することが大切ですね。またひとりひとりの情報発信を通じて、迎え入れの選択して「保護犬」の認知拡大と理解促進につながれば嬉しいです。

最後にお知らせです。

9月20日〜9月26日の動物愛護週間に合わせ、レオ&レアでも保護犬たちをサポートするチャリティ「つながるプロジェクト」を2018年より実施しています。本プロジェクトを通じ、レオ&レアをご利用いただいてる皆様からの売上の一部を、保護団体へフードとして寄付しています。2020年の寄付先は、ボル子がお世話になった「ふがふがれすきゅークラブ」さんです。

- あなたと、あなたの愛犬とのために -