皆さんは、SUP(サップ)をご存知ですか?
SUP(サップ)はStand Up Puddle board (スタンドアップパドルボード)の略で、大きく浮力のあるボートにのって水上さんぽを楽しむ、ハワイ発祥のマリンスポーツです。
人だけでなく、ワンコも一緒に楽しむことができるため、春夏に向けて普段とは違った愛犬とのふれあいにもってこいのアクティビティ。
海や川など、郊外まで足を運ばなければならないイメージをお持ちの方が多いかと思いますが、都心からアクセスのよい、みなとみらいエリアでもドッグSUPを楽しむことができる”Yokohama SUP Dogs”が2021年6月にオープン!
その魅力や特徴を、創設者であり責任者、日本SUP指導者協会公認インストラクターの草刈亜以子さんに伺いました。
ドッグサップスクールやわんこクルージングツアーを提供するYokohama SUP Dogs、人とペットの海洋散骨をおこなうYokohama Ocean Ashesの代表を務めるかたわら、趣味でSUPを楽しむ。保護猫を里親として引き取ったり、動物愛護団体でボランティア活動に従事するなど、動物愛護家。ペットセーバー、一級小型船舶操縦士、日本SUP指導者協会の公認インストラクターを保有。
ワンコの気持ちファーストで、ドッグSUPを楽しめる場を
Q.Yokohama SUP Dogs、設立の経緯を教えてください。
もともと横浜SUP倶楽部の会員としてSUPを楽しんでいました。横浜SUP倶楽部でも、追加料金を支払うことでワンコの参加は可能だったのですが、その時にとても気になっていたのが、参加したワンコたちが本当に楽しめているのか?という点でした。
人だけのSUP艇と、ワンコも一緒のドッグSUP艇が一緒にクルージングをすると、どうしても飼い主は人だけのSUP艇のスピードについていくことに気を取られてしまいがちで、ワンコたちの気持ちは置いてけぼりになってしまっていました。
キャンプ場などでも、飼い主に連れられてSUPをするワンコたちをよく見かけていて・・・心から楽しんでいるワンコもいるのですが、怖がっていたり、嫌がっているワンコにSUPを無理強いしてしまっているような印象の家族もちらほらと見受けられました。
ワンコも最初から万能ではなく、飼い主の正しいサポートのもと、それぞれの性格に合った方法で少しずつSUPに慣れていく必要があります。
私自身、動物が大好きで動物愛護団体のボランティアをしていた事があったこともあり、動物福祉の向上には、ひとしおの思いがあり、”ワンコの気持ちファースト”で、楽しく安全にドッグSUPを楽しめる場をつくりたい、という思いが、Yokohama SUP Dogsの立ち上げのきっかけです。
正しい技術はもちろん、ドッグサップを通じて家族に愛犬とのコミュニケーションを学んでいただだけるよう、インストラクターの資格を取得し、仲間と一緒にYokohama SUP Dogsを立ち上げました。
Q.責任者が生粋の動物好き、かつドッグSUPのインストラクター資格もお持ちということで、安心して参加ができそうですね。海から眺める横浜のランドマークがとても印象的ですが、どのようなコースをSUPで漕ぐことができますか?
Yokohama SUP Dogsには、日本ドッグSUP協会の公認ライセンス”DSAJ”を取得したインストラクター3名が在籍(※2021年6月現在)しています。参加者は、インストラクターと一緒に大岡川からみなとみらいまで、片道約1.3キロの道のりを往復します。所要時間は参加者のレベルにより様々ですが、大体2時間程度、みていただけるとよいと思います。
海側から眺めるランドマークタワーや新市庁舎、観覧車やロープウェイなど、横浜を象徴するランドマークは、壮観です。都市部にいながら涼しい水上でリフレッシュができますよ。
大岡川へは、コインシャワーや更衣室、鍵付きロッカー完備の京急本線「日ノ出町」駅から徒歩3分の集合場所から出発します。近隣には管理人常駐で安心の駐車場もあり、アクセスは抜群。
Yokohama SUP Dogsは平日、土日祝日含めてオープンしているため、ご近所にお住まいの方であればお散歩前後に寄って頂き、気分転換にワンコとの水上さんぽを楽しんでいただくことができます。
家族ごとで異なる、ドッグSUPデビューへのステップ
Q.SUPをしたことがない方でも、すぐにドッグSUPをスタートできますか?
人とワンコの安全を確保するため、家族は犬を乗せていない状態でSUPを漕げることが大前提です。Yokohama SUP Dogsで巡る、大岡川~みなとみらいは、観光船やジェットスキーの往来も多いため、ワンコが不意打ちで水に飛び込んでしまったりしたときや、ボードの上で動き回ってしまった時などに、家族の落ち着いた対応が必要であるためです。
家族がSUP初心者の場合、横浜SUP倶楽部常設の初心者向けSUPスクールにご参加頂き、インストラクターに教えてもらうことから始めましょう!できる限り私も同行して、ワンコとのSUPデビューのタイミングをご提案させていただきます。
SUPをひとりで漕げるようになるまでには、個人差もありますが、平均すると2~3回の経験が目安になると思います。普段からスポーツされている方だと1回で漕げるようになる方もいらっしゃいますね。
<関連記事>DogSUP(ドッグサップ)の初心者ガイド
Q.犬だけでなく、人のSUPデビューのお手伝いもしていだけるのは心強いです!Yokohama SUP Dogsでは、どのようなクラスがありますか?
さきほどお話した設立の思いとも連動するのですが、私たちは、”ワンコの気持ちファースト”で倶楽部を運営していきたいと考えています。
人に個性があるように、犬にも性格や得意・不得意がありますよね。
初心者向け、上級者向け、などの画一的なクラス設定はせず、LINEまたはInstagramのDMで個別に相談させていただき、その情報をもとに一組一組個別でドッグSUPを楽しめるプランをご提案させていただきます。
その際、
- ワンコのSUP経験の有無や犬種、性格、しつけレベル
- 家族のSUPレベル
これらにプラスして、港の船の往来状況や、風の強さなどを総合してプランを決定します。
せっかくご参加いただくので、みなとみらいまで出て、ランドマークの数々を海側からみていただくことをゴールに漕いでゆきたいですが、天候その他の条件でたどり着けないこともあります。でもそんなところも、アウトドアスポーツの醍醐味ですよね。そんな時は、楽しみはまた次に繰り越し!とし、ひと家族ひと家族と丁寧にコミュニケーションをとり長期的な関係構築につなげていきたいと考えています。
みなとみらいまで行かなくてもよいから、都心からアクセスのよい横浜でとにかくすぐに愛犬とクルージングしたい!という方がいらっしゃれば、倶楽部前の川を何往復もしながらワンコと一緒に練習をすることもできますよ。
Q.参加家族それぞれに合わせたプラン、とても贅沢ですね!最後に読者の皆さまにひとこと、お願いいたします。
ドッグサップを通して経験できる、家族と愛犬が一緒にバランスを取る感覚や、水上で感じる風の柔らかさ、マイナスイオンはまさに非日常。ドッグサップを通じて犬同士、家族同士の交流の輪も広がりますし、普段の生活では体験できない刺激がたくさんです。愛犬と、家族の毎日の健康のため、この夏はドッグサップを始めてみませんか?
Yokohama SUP Dogs
葉山の大浜海岸や横須賀の走水海岸、横浜みなとみらいなどで愛犬との楽しいアクティビティを体験できます。SUPの漕ぎ方だけではなく、ドッグサップインストラクターよりマナーや安全対策、ドッグサップの正しい知識も学んでいただけます。ツアー開催日程や料金の確認・ご予約・プランのご相談は公式LINEかInstagramのDMにて受付。夏期は家族とワンコの熱中症対策のため、朝早い時間か夕暮れ前の時間帯がオススメです。