【犬図鑑】キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル

レオ&レア2021年6月1日by レオレアスタッフ

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル

  • 原産地:イギリス
  • 毛:ダブルコート。多少のウェーブ
  • 毛色:ブラック・タン、ルビー、ブレンハイム、トライカラー
  • 別名:特になし
  • 体重:6-8kg

特徴

優雅な身のこなし、愛情深い性格で、飼い主に忠実な小型犬です。
体高より体長が長めで、骨ががっしりしており、口吻がやや長めです。
被毛は滑らかで、足元に羽毛のような柔らかな飾り毛が生えています。
優しいい表情からも、彼らが穏やかな性格の持ち主な事が伺えます。

歴史

彼らの起源は、16~19世紀頃のイギリスに遡ります。当時英国王室で寵愛されていた小型スパニエル。癒しのスパニエルとも呼ばれ、飼い主の膝を温めたり、自らのノミを引き付けることで飼い主をノミから守っていたともいわれています。
特にチャールズⅡ世はこの犬を溺愛するあまり国務を疎かにし、非難を浴びたという逸話も。
この頃から、王の名前を取って「キング・チャールズ・スパニエル」と呼ばれるようになりました。

それ以降も、裕福な人々から愛され飼われていましたが、1800年代になると、東洋からパグや狆などの単吻犬がヨーロッパに輸入され大流行。キングチャールズスパニエルも影響を受け、パグ等と掛け合わされていくうちにどんどん単吻となっていきました。

こうした動きが流行する一方、チャールズⅡ世の肖像に描かれたような長吻のキング・チャールズ・スパニエルを復活されようという活動が起こり始めました。アメリカ人富豪が、巨額の賞金を懸けた事もあり、キング・チャールズ・スパニエルの長吻化運動はいよいよ盛り上がりました。
努力の甲斐があり、現在の「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」が復活。名前についている「キャバリア」とは、中世の騎士の事。「中世の姿を取り戻したキング・チャールズ・スパニエル」という意味です。

気質と管理

穏やかなだけでなく、利口で物覚えがいいので、初心者にも、小さな子供のいる家庭でも飼いやすい犬種です。
他のペットや見知らぬ人に対してもすぐに仲良くなれる社交性を持っています。
人と触れ合うことが大好きなので、できれば室内犬として飼うことをおすすめします。
2日に1回はブラッシングをするように心がけてください。

健康と食事

小型犬ですが、もともとは屋外で飼育できるように作出された犬種なので、丈夫で体力があります。
適度な引き運動や、30分程度の散歩を毎日させてあげましょう。
食べるのが大好きで、太りやすいので、食事の管理も重要です。
膝蓋骨脱臼の危険がありますので、室内で飼っていく際にはフローリングにカーペットやマットを敷いてあげるのがオススメです。
また、骨や関節の健康に配慮し、コラーゲンを含む良質なタンパク質をしっかり取るとよいでしょう。

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